クリフォード・A・ピックオーバー著、白揚社、日本語訳:高橋時一郎 他
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今から約30年前、私は在職中にインタープリターBASIC言語を覚えさせられた。
当時、たまたま見た科学雑誌に掲載されていた 『PCで作る"放散虫”』 の記事に私は大変、興味を覚えた。
その記事は数学者:クリフォード・A・ピックオーバーの論文の簡単な紹介であった。
その論文の概要は、その後、 掲題の本の中で紹介された。
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私は、この本を購入する以前より、上記した科学雑誌の記事に基づいて、 "放散虫" 作り遊びを開始した。
その記事には、インタープリターBASICによる、 "放散虫" 作りプログラムが簡単に紹介されていた。
私でも其の遊びが可能だった。
当時は東芝・パソピアで此の絵作り遊びを開始したものだった。
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その後、私は上記した本を買い、自分なりに其の絵作り遊びを続けた。
科学雑誌に掲載された "放散虫" は、複素関数が Z^3+0.5 という単純なモノだった。
(先の日記に掲載した『絵』が、その一例である)
私は、自分なりに、複素関数を更に拡張させていった。
また画像の作成条件も拡張させていった。
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爾来、約30年、私は此の絵作り遊びを続けた。
それは、まさに、クリフォード・A・ピックオーバーが掲題の本で書いてあるとおりの楽しさだった。
その楽しさとは、クリフォード・A・ピックオーバーが見事に表現していて、其れを以下に引用してみよう。
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私はときどき自分を釣り師になぞらえてみる。
コンピューター・プログラムとアイデアは釣り針であり、リールである。
コンピューターで描きあげた絵はトロフィーであり、うまいご馳走である。
釣り師には、何が釣れるかがいつもわかっているわけではない。
しかし、どこがよく釣れるか、どの流れに魚がたまっているか、などについての知識はもっているだろう。
しばしばびっくりするほどの大物が釣れるが、これこそまさに釣りの醍醐味である。しかし保証はない。
そのかわり予期しない楽しみもある。
読者もぜひ未知の釣り場で実際に糸を垂れてほしい。
できれば釣りあげた獲物を観賞し更に其れを解剖し内部の構造を調べてほしい。
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私の絵作り遊びは、現在、私のネタ切れで中止している。
しかし誰か、掲題の本を読み、ピックオーバーの書いているような遊びの精神で、このような絵作りに挑戦することを私は期待したい。
私の知らない世界が未だ未だあるに違いないからである。
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下図は上記した科学雑誌に掲載された "放散虫" の図である。
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余談だが、私のPFにも書いたが、もし私が人間に生まれかわったら、ほんものの、フライ・フィッシングをマスターしたいと思っている。