2016年7月26日火曜日

『ポンドの宇宙・脳と心の迷路』 (その1)

(ジュディス・フーバー、ディック・デイック・テレシー著、白揚社)

この本の初版(英語版)は1986年で、日本語訳が出版されたのは1989年。

この本を私が初めて読んだ(日本語版)のは、'89年の師走だったが、もう半世紀以上過ぎた。

この本は実に面白い本で翻訳も、とても読みやすい。 (林一という人の訳だが私はこの人のファンだ) 

この本はその後何回か再読している。
我が僅かな読書歴でこの本はベスト3には入る。

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素人ながら私は脳に興味があって、その後いくつか脳に関連する本を読んだが、この本に比べると正直退屈だった。

私はこの本の改訂版を長く待っているのだが、どうも適わないようだ。

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この本は“脳と心の迷路”という副題がついているように脳科学にまつわる、いろいろな話が平明に語られている。

著者たちは脳科学の専門家ではなく、一般科学書のライターのせいか語り口が新聞の科学記事のように具体的で分かりやすい。

著者たちの視点も、我々脳科学の素人の視点であり、脳科学の単なる解説に終わっていない。

この本 『3ポンドの宇宙』 は科学ものだから言わば賞味期限を今や過ぎているだろう。

著者たちの脳科学への取材が始まってから、もうかれこれ半世紀以上になるから、その間、脳科学も相当進歩しているだろう。

しかし、この本は脳科学のただの解説に終わっていないので、現在の再読にも耐えられると私は思う。

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この本が余りに面白かったので、この本の感想文を、昔、或るバソコン通信の掲示板にupしたことがある。

何回かに分けて感想をupしたのだが、そのうちの一つがたまたま残っていた。

それをここに再upしておこう。

それは、この本の第11章 『荘子と胡蝶=夢と現実』 の感想だ。

感想というより、この章に書かれていることの紹介だが大変面白い。